meta [小説] キャッチャーインザライ 村上春樹 訳
ホールデンの人生が描かれた作品。
この人間味のある文体は、
他の小説には見られないだろう。
ある人は中二病小説と揶揄する。
それも正しい。
答えの見えないどろりとしたあの頃を思い出す僕にとっても大切な作品。
当たり前の日常が当たり前に続く、
村上春樹訳の素晴らしい一冊です。
→2019年1月8日 メタブログ
そういえばこの本以外で村上春樹の本といえば
「ノルウェイの森」くらいしか読んだことはないな。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」も
4分の1くらいは読み進めたが、
いわゆる「ハルキワールド」という世界観が強すぎて読むのを諦めた。
実際村上春樹の小説って面白いって言えるのかな?
一つの表現を回りくどく長ったらしくわかりづらく、
人が感じたことのあることをあたかも感じたことのないように、
でもどこか懐かしいように書いているような気がしてならない。
そんなイメージを持つ村上春樹だけど、
「この人の小説おもしろそう」と思わせてくれたのは
この「キャチャーインザライ」なんだよね。
村上春樹は「ノーベル文学賞?」をとるかもしれないって言われて
なかなか取れないのも、良くいえば「癖が強すぎて価値観が共有できない」
悪くいえば「回りくどいだけ」っていう原因があるんじゃないかと。
そんな素人目線の評論。
げんき。