ヘルマンヘッセ
1・
少ない楽しみを感じること。
沢山の楽しいことを成そうとすると、
それだけで楽しみはすり減ってしまうから。
☆足ることを知るってことかな。
2・
ヘッセとマーリオ
ささやかな自分だけの楽しみを感じよう。
☆楽しむ方法は、
他人と同じでないかもしれない。
それでも自分にとって楽しいものは楽しい。
3・
苦しみ、地獄には抵抗せず、
それを味わうことで、
克服することができる。
☆運命に身を委ねること。
変えられないものは変えられないと
考えられるようになること。
4・
木は細かいことにこだわらず、
生きることの根本法則を解く。
☆自然は、
私たちに対しうるさく関わってこない。
黙ってそこにいてくれる
物静かな友人なのである。
5・
人は何事も学ぶことはできないという
このことを学ぶことに、
長い時間を費やした。
そしてまだ学び終えていない!
実際、
あの学ぶというものは存在しないのだ
☆学ひに完成はないのかもしれない、、
6・
私たちは現在に生きながら
過去を悔やみ未来に悩みむ。
全ての苦しみは時間の概念から発生している。
☆ある教会では、
「時計」を設置することを
禁止している宗派も存在する。
時は存在して構わない。
だが、
具現化、視覚化はタブーなのである。
近代化、産業社会そして何より
時間の奴隷となりうるからだ。
7・
私たちは昔同じように力と無知を持って
老人をせせら笑ったことがあったことを
思い出そう。
そして自身が老いた時、
敗北感を味わうのではなく、
優越感を持って私たちが歳をとって
そのような年代を卒業し
ちょっぴり賢くなり、
辛抱強くなったと考えよ
☆自分が年を取った時、
あざ笑う子供を変えるのではなく、
自分たちが寛容になろうという自戒。
8・
ある本を、
ほんの偶然に読んだ時に
深い印象を受けたならば、
少し経ってからそれを
もう一度読んでみるべきである。
☆多くの本をたくさん読むよりも、
自分の好きな数冊だけを何度も読むことが、
教養、心の栄養になりうる。
9・
学校教師にとっては、
自分のクラスの中に1人の天才がいるよりも、数人の間抜けがいる方がまだありがたいのだ。
☆近代の学校教育の問題点を指摘した言葉。
学校という仕組み、
教師による誤った教育。
これらによって子供達の才能が抑圧され、
すり減らされているのである。
感想
科学的な意見や、
統計的な意見だけではない。
我々は時に人間的に、
そして不合理な感情を持って
生きていく瞬間を作らなければいけない。
現代において、人間的に生きることは、
暗黙のうちに禁忌とされていないだろうか?
それが暗黙の了解となっていないだろうか?
感覚的に生きること、
直感的に生きること。
感覚的に生きることが
できなくなってしまった人は、
直感的に生きることを
忘れてしまった人は、
ただの「人という機能」でしかない。